開発者からのメッセージ
粒すけって
どんなお米なの?
千葉県が13年の歳月をかけて開発したオリジナル品種です。
千葉県のうるち米としては、平成18年から一般栽培・販売が開始さ
れた「ふさこがね」以来の新しいお米です。
粒すけは、
なぜ開発されたの?
千葉県は、作付面積、収穫量とも全国第9位(令和4年産)で、全国でも有数のお米の産地。温暖な気候を活かして、おいしいお米を首都圏へいち早く届けられる「早場米(はやばまい)」が特徴です。
しかし、県内の作付けの約5割を占める「コシヒカリ」は、近年多く発生している稲刈り時期の強風や長雨などで倒れやすく、収穫に手間がかかるなどの悩みがありました。
そこで、食味が良く、台風にも負けない、力強い品種を目指して、開発がスタートしました。
粒すけは、どうやって開発されたの?
平成17年から研究に取り組み、食味の良い「コシヒカリ」を母に、茎が短くて倒れにくく、大粒な特徴を持つ「佐(さ)系(けい)1181」(県オリジナル品種「ふさおとめ」の子ども)を父として、人工交配により育成されました。
「粒すけ」は、約4,000種類の候補の中から選び抜かれ、両親の長所を引き継いだ、おいしくて作りやすい品種です。
どんなところに
こだわったの?
「粒すけ」を開発するにあたって、最もこだわったポイントは食味試験の方法。おいしい品種を選ぶためには、機器による分析も行いますが、最終的には人が実際に食べて判断します。
食味による選抜試験は、それぞれのお米に含まれる水分含量に応じて、水加減を調整するなど、細心の注意を払って行います。
収穫時期の3カ月は、1日7種類をほぼ毎日食べ比べ。
10年間にわたり、延べ3,500の品種候補の試食を繰り返しました。
その結果、大粒でご飯粒が白く、つやがあり、香りや味、さらに炊き上がりがよく、ほどよい粘りの品種を探し出すことができました。